信州の地域資源を「喜ばれる商品・ブランド」に
令和3年度
地域資源製品開発支援センター
オンライン成果発表会

ごあいさつ


地域資源製品開発支援センターの活動は14年目を迎えました。 新型コロナまん延の影響が未だに続く中、今年度は新たに20件の商品化に取り組みました。その中の12件を皆様にご紹介します。
特許申請に至った商品あり、美味しい食品あり、伝統的工芸品あり、と多岐にわたる内容です。 この機会にじっくりとご覧ください。 そして、商品化のご希望があれば、いつでもお声掛けいただきたく存じます。

主 催:長野県工業技術総合センター
共 催:公益財団法人 長野県中小企業振興センター・一般社団法人 長野県発明協会
後 援:公益財団法人 南信州・飯田産業センター・長野県デザイン振興協会


令和3年度事業総括


地域資源製品開発支援センター次長 濱 淳

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支援件数は?

全部で97件である。これは令和2年度と比較し5割増しの数字である。新型コロナの影響が相変わらず大きい一方で、今年度から新たにスタートした伝統的工芸品産地への支援の取組の関係で数字が伸びている。

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商品化数は?

支援件数97件中20件を商品化した。地域別では、南信州が5件で最も多く、長野が4件、松本・諏訪が各3件で続いている。分野別では食品関係が10件と半数を占めている。

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その他

金融機関からの紹介案件が何件かあったが、このような事例は今後増加すると考えている。また、令和2年度25%あった工業製品に関する支援件数の割合が、今年度は伝統的工芸品への支援件数が増えた分、相対的に減少し7%となった。自社商品を持つという取り組みは、県内製造業にとって大変重要である。ぜひ多くの企業にチャレンジしていただきたい。

商品化件数(成果)の推移

年度 2008〜2016 2017 2018 2019 2020 2021
商品化数 ※1 342 28 28 22 19 20
支援件数 ※2 1127 103 96 80 66 97
(商品化率)※3 (30%) (33%) (29%) (28%) (29%) (21%)

※1:支援の結果、商品が製造・販売に至った件数
※2:寄せられた相談の中から、何らかの支援を行った件数
※3:商品化件数/支援件数

支援事例ダイジェスト


今年度支援した特徴的な12件の事例をご紹介します

有限会社 宮城商店
塩漬け調味料の商品化
上高地みそ株式会社
牛鍋の素の商品化
今井建設株式会社
建機運転席カバーの販促物デザイン
荻原農園
農園のブランド化
合同会社 トップスピン
精密コマの販促
丸山農園
農園のブランド化
有限会社 染物処スミツネ
印染めショッピングバッグの商品化
株式会社 トマシス
ルバーブビール
株式会社 岳
冷凍折詰め「伊那谷おもたせ暦」の商品化
南信州クリエイション株式会社
冷凍果物の販促
有限会社 松代
松代焼の新商品
有限会社 小坂屋漆器店
奈良井曲物の新商品

その他、商品化を支援した案件

テーマ 事業主 専門家
酒店の販促デザイン 信州旨酒加藤商店(飯田市) ACP+design
高品質市田柿の商品化 南信州ふるさと農園(高森町) ウェッジグラフィックス
Bluetoothろくろスピーカーの商品化 カネキン小椋製盆所(南木曽町) デコデザインスタヂオ
黒瀬研究所
アニマルペンスタンド キコリデザイン研究所(長野市) --
ながの東急百貨店展示販売コーナーのデザイン 長野県庁産業技術課(長野市) 地域資源製品開発支援センター
高嶺ルビーはちみつ タカノ(株)(宮田村) アドコマーシャル(株)(伊那市)

活動の様子


事業主との打ち合わせ、記者会見の様子などまとめました
(写真をクリックすると拡大)

所感


総合プロデューサー 五味英紀

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コロナ禍の長期化で観光客が伸び悩む中、 それに代わり特に農産物や加工食品はネット通販の相談が多い。 ECで価格競争を避け独自の魅力を訴求するには、 消費者ニーズをしっかり見据えそれに応える商品の提案が基本。 Web.サイトの特徴を活かして説明し、合せて他の媒体の併用も効果的。 先が見えない伝統工芸産業も、使い手本意で発想すれば未だ打つ手はある。 諦めずもう一度モノづくりの原点に戻り、他ではできない商品を創出したい。 専門家各位とも問題点を共有し、解決策のレベル向上を目指す。

公益財団法人 長野県中小企業振興センター
一般社団法人 長野県発明協会
公益財団法人 南信州・飯田産業センター
長野県デザイン振興協会