長野県情報技術試験場研究報告 No.20 2004

(抄録のみ掲載しています。原本をご希望の方は情報技術部門までお問い合わせください)

《報文》

《ショートノート》


抄録

《報文》

次世代携帯端末を用いたリモートメンテナンスシステムの開発(第1報)
−インターネットを利用したセキュアな通信−
高木秀昭* 野瀬裕昭* 浜淳* 宮原崇* 長洲慶典* 新村正明**
製造用機械や自動化省力化機械等について、製造メーカーからリモートメンテナンスの要望が増えている。そこで、公衆回線を利用した安価で安全なシステムの構築を目的として、今年度はインターネットを利用したシステム構築を行った。ファイアウォール内に設置された機器に対しても、設定を変えず、安全性を損なうことなく接続することができた。この接続を利用して、機器の情報取得やリモート操作ができることを確認した。
* 生産システム部
** 信州大学工学部
動画像系列の高解像度化に関する一検討
武久泰夫* 田中清*
本論文では、ビデオ映像における連続的な数枚の画像を用いて、各フレームの高精細画像を生成する解像度変換について提案する。提案手法は、各フレーム間のノイズ分布をその大小に依存して適応的に設定すること、並びに一旦得られた出力画像を再び初期画像として入力する反復処理を行うことにより、昨年度の研究を上回る品質の拡大画像を得ることが可能となった。また本手法は、シーケンスの中心フレームのみでなく、使用するフレームすべてに対して画像を拡大することができる。
* 設計技術部
** 信州大学工学部
生体材料による医療製品と生活関連製品の開発に関する研究
−生体材料加工技術の改良−
平出真一郎*
絹フィブロインの溶解方法を工業化に適した方法に変更するため、溶解剤を臭化リチウムから塩化カルシウムに変更し、その影響を溶解液から製造するフィルムと固形物について調べた。フィルム物性に幾分違いが見られたが影響は僅かでありフィルムと固形物の製造に関し問題はなかった。
* 繊維木工生活科学部
植物染料の抗菌性に関する研究
−染色布の変退色と抗菌性の関係−
三村温子* 中島健一**
黄檗と玉葱の染色布を材料とし、洗濯、紫外線、自然光による変退色と抗菌性の関係を検討した。その結果、洗濯による変退色は染色布の抗菌力を低下させることがわかった。紫外線による変退色は、一時染色布の抗菌力を低下させるが、紫外線の抗菌作用のため、変退色とは関係なく染色布の抗菌力が増大することがわかった。また、自然光においても、自然光の抗菌作用のため、変退色とは関係なく染色布の抗菌力が増大することがわかった。
* 繊維木工生活科学部
** 独立行政法人農業生物資源研究所
防災情報通信のための臨時回線用長距離・大容量無線LANの研究開発
中村正幸* 滝沢龍一* 清水 洋* 望月勝人** 井堀正行**
望月章*** 栄永清志**** 村瀬澄夫***** 山崎秀樹******
災害発生時には、災害現場と災害対策本部および医療機関当の間の通信は、重要となる。そこで、これらの間で、災害時に緊急の通信網を構築するために、IEEE802.11gに準拠した高速・長距離通信が可能な無線LAN装置およびこの無線LAN用の低ノイズアンプの研究開発を行った。これまでに、この無線LAN装置は、54Mbspの伝送速度により、30km以上の距離の通信が可能な能力を持っていることが確認できた。今後、屋外の実験を行い、実用化を行いたいと考えている。
* 設計技術部
** 危機管理・消防防災課消防防災航空分室
*** 松本広域消防局
**** 三菱電線工業(株)
***** 信州大学医学部付属病院
****** (株)アイネット
2.4GHz帯の電波による映像伝送システムに関する調査研究(第2報)
清水洋* 中村正幸* 滝沢龍一*
電波法上の免許取得が必要なく誰でも使用でき低価格が期待できる2.4GHz帯無線LAN装置を利用した、消防防災ヘリコプタ等からの映像無線伝送システムの可能性について、機器の研究開発およびシステムの構築を含め調査研究を行った。ヘリコプタへ持ち込み可能な映像伝送装置および中継装置の 開発を行い、実用性を実証実験により確認した。
* 設計技術部
ギガビットネットワークを用いた高品位な臨床情報を伝送できる山岳緊急医療支援システムに関する研究開発(第3報)
滝沢龍一*  窪田昭真** 中村正幸* 清水洋*
三浦裕*** 斎藤三郎**** 滝沢正臣***** 澤海明人****** 小池幸永*******
遠隔地の専門医へ高画質映像や高品質聴診音などの臨床情報を伝送するために、山岳緊急医療支援ネットワークを構築した。このネットワークは、北アルプスにおいて活動している山小屋と松本広域圏の中核病院との間を複数のケーブルテレビ網・50GHz帯簡易無線・長距離2.4GHz無線LANにて相互接続したものであり、全国的に見ても初の試みである。さらにJGNおよびブロードバンドインターネット網により各大学と接続し、TV会議システムとVoIPを用いて遠隔診療への支援を行った。
* 設計技術部
** 管理部
*** 名古屋市立大学大学院医学研究科
**** 東京慈恵会医科大学DNA医学研究所
***** 信州大学医学部附属病院医療情報部
****** 豊科赤十字病院
******* 株式会社サーキットデザイン
高精細ビデオカメラを用いた長時間間欠撮影技術の開発
桃井貞美* 宇留賀裕**
県内映像制作業の企業では近く始まる地上デジタル放送に向けた高精細化対応が急務となっている。本研究では高精細ビデオカメラによる長時間間欠撮影という特殊な撮影における問題点を抽出し、それらの解決策を考案し、一つの技術を確立することができた。その成果により、制作における作業効率の向上とコンテンツの付加価値の向上を実現することができた。この研究を基礎に依頼元の企業では、展示施設の映像コンテンツ制作業務を受注し、完成することができた。
* デザイン部
** (有)信州映像舎
CG制作の効率化に関する研究
北野哲彦*
本試験場の設備を使ったCG(コンピュータグラフィックス)の制作に際し、動作計測装置を用いてCG制作の効率化を試みた。計測結果をCGソフト上に読み込み、位置座標のデータを回転角度に変換する方法を開発した。その結果、動作計測装置の計測結果をCGアニメーション制作へ応用することが可能になった。
* デザイン部

《ショートノート》

FATファイルシステムとUSBドライバのH8Sマイコンへの実装について
浜淳*
サンプルソフトウェア、フリーソフトウェアを流用し、変更を加えることにより、USB接続による、FATファイルシステムに対応したデータ通信を実現する組込み機器用ファームウェアを構築した。
* 生産システム部
微弱無線モジュール用通信制御回路の開発について
浜淳*
8bitデータをほぼ確実に通信することが出来る微弱無線用の通信制御機能をVHDL言語で開発した。
* 生産システム部
高精細映像のネットワーク配信実験
桃井貞美* 北野哲彦* 新村正明** 不破泰*** 中牧誠****
高精細映像コンテンツを配信する最適な方法を提案し、実際のネットワーク環境の中で適用可能かどうかを検証したので、報告する。
* デザイン部
** 信州大学工学部情報工学科 *** 信州大学大学院工学系研究科 **** (株)ブイ・エス・ピー
パーキンソン症候群の新たな治療・訓練装置の開発に関する研究
長瀬浩明* 相澤淳平** 有賀光治*** 大原慎司**** 林田研介**** 渡會恵**** 林良一*****
座位で座面(プラットフォーム)を偏心運動させて外乱刺激を与えることにより、身体からの応答を誘発して斜め徴候などのパーキンソン症候群の治療を支援するという、全く新しい視点に立ったリハビリテーション機器の共同研究開発に着手したので、本稿ではその一部を報告する。
* デザイン部
** ソフト開発部
*** (株)カルチアマシーン
**** 独立行政法人国立病院機構中信松本病院
***** 市立岡谷病院
高精細映像を用いたDVD制作技術の開発
桃井貞美* 中牧誠**
HD 映像の高画質を最大限生かした編集方法及びエンコード方法を実際に実験し最高の画質を実現できる方法を提案する。また実際にその方法を用いてDVD の試作を行った。
* デザイン部
** (株)ブイ・エス・ピー
Webアプリケーション間連携技術に関する研究(第1報)
西田崇*
Web アプリケーション間の連携技術についての調査・研究を行ったので報告する。
* ソフト開発部
RSA公開暗号符号高速処理LSIのUSB対応化に関する研究
西田崇* 新村正明** 不破泰**
RSA LSI を機種やOS に制限されることなく利用できるようにするため、PC のインターフェースとして広く普及しているUSB ポート経由で、RSA LSI を利用可能とするための研究・開発を行った。
* ソフト開発部
** 信州大学工学部情報工学科
県内事業所におけるデジタルモデルデータの活用について
目黒秀明*
県内の関連事業所での活用状況を確認すると共に支援ニーズについての聞き取り調査を行い、今後の支援内容の方針を探ったので、その概要について紹介する。
* デザイン部
繊維製品のリサイクルに関する研究
平出真一郎*
セルロース系繊維(綿、レーヨンなど)が酵素により分解されることに注目し、セルロース分解物の有用物質への変換や新たな用途開発について検討する。本年度は綿繊維の酵素による分解について試験したので報告する。
* 繊維木工生活科学部
撚糸条件による撚数分布への影響 −各錘のボビン回転状況−
沖 智明* 塚原美代子* 中谷ケサエ*
撚斑の1つの原因と思われるリング式撚糸機械の錘ごとにボビンを設置した状態の回転状況を調べることで機械的な影響について調べた。
* 繊維木工生活科学部
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