長野県情報技術試験場研究報告 No.19 2003

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《報文》

《ショートノート》


抄録

《報文》

動作特性にもとづく車いす等の傾斜路面適合化技術(第2報)
−車いす用ハンドリング補助装置の開発−
長瀬浩明* 浜 淳** 北野哲彦* 相澤淳平*** 吉田健二*
車いす等の使用者(介助者を含む)が片流れ傾斜路面を安全に無理なく、安心して通行できるようにするために、センサ技術を応用した車いす等の制御装置(ハンドリング補助装置)を開発するとともに、万一の事故や転倒に備えた緊急無線通報システムの開発を試みた。平成13年度は片流れ傾斜路面を通行する際の車いすの挙動とこれを操作する人の身体特性の分析を行うとともに、コンピュータシミュレーション技術を用いて車いすの運動力学特性の解析を行った。当該年度はハンドリング補助装置の設計と試作を行い、完成した同装置を市販の車いすに搭載しその効果を検証した。
* デザイン部
** 生産システム部
*** ソフト開発部
コミュニケーションツールの開発(第2報)
浜淳* 長洲慶典* 井澤裕司** 北沢俊二*** 倉島勇人**** 永田すみ子****
肉声によるコミュニケーション手段を持たない障害者と、健常者との意思の疎通を図るための会話補助器具として、障害者が簡単な腕の振りとボタン操作で使用できる、腕装着型のコミュニケーションツールを試作した。ある障害者に被験者となっていただき実験を進めたところ、被験者のコミュニケーションに対する意欲向上が見られ、会話補助具として有益であることを確認した。
* 生産システム部
** 信州大学工学部
*** 工業試験場
**** マイクロストーン(株)
マルチフレームを用いた画像の高解像度化
武久泰夫* 田中清**
本論文では、ビデオシーケンスにおける連続的な数枚の画像を用いて、一枚の高精細画像を生成する解像度変換について提案する。提案手法は従来法とほぼ同様のアルゴリズムを踏襲しているが、2 種類のパラメータが出力画像に及ぼす影響についてPSNR の比較により定量的な評価を行った結果、最適 な値を得ることができた。特に、動きベクトルに関するパラメータと拡大画像との関係は、新しい知見といえる。これらのパラメータを用いて拡大された画像は、視覚的にも優れるものであった。
* 設計技術部
** 信州大学工学部
植物染料の抗菌性に関する研究
−菌液吸収法による抗菌特性の分析−
三村温子* 中島健一**
黄檗と玉葱の染色布を材料にし、染色条件と抗菌性の関係を菌液吸収法を用い検討した。その結果両染色布には菌の増殖を抑制する作用があり、染色濃度が高くなるに従い抑制力が増大すること、静菌活性と殺菌活性は抑制力を測る方法であり、抑制力が低いときは静菌活性、抑制力が増大すると殺菌活性になること、媒染剤の中では、銅媒染に強力な抗菌力があることが確認できた。
* 繊維木工生活科学部
** 独立行政法人農業生物資源研究所
全県的集団結核検診の遠隔診断に必要な放射線画像のネットワーク配信及びセキュリティ技術に関する研究(最終報)
野瀬裕昭* 下平隆** 宮原崇* 村瀬澄夫*** 滝沢正臣*** 新村正明**** 不破泰****
藤沢義範***** 吉江正樹****** 北澤美幸****** 河田憲作****** 水上寛明*******
米窪健一朗******** 金子春雄******** 小沢光興********
結核集団検診の効率化を図るため、塩尻市から長野市へ至る実験用広域高速ネットワーク、新たなアルゴリズムを実装した暗号化通信システム、液晶ディスプレイによる遠隔診断端末及びこれに対応する医療情報データベースの開発を行った。さらに、平成14年8月に塩尻市において実施された集団結核検診における所見有りのデータを用いて、読影医の参加の下に集団検診における本システムの実証実験を実施し、良好な評価を得たので報告する。
* 生産システム部
** ソフト開発部
*** 信州大学医学部付属病院 医療情報部
**** 信州大学工学部 情報工学科
***** 長野工業高等専門学校 電子情報工学科
****** キッセイコムテック株式会社
******* 財団法人 長野県健康づくり事業団
******** 塩尻市
地域密着型医療・福祉用CATV通信網の広帯域・広域接続に関する研究開発
中村正幸* 窪田昭真* 清水洋* 楊毓英*
佐々木郁夫** 山崎英樹*** 内川富彦**** 滝沢正臣*****
ケーブルテレビ網を遠隔医療・福祉に利用する場合は、高速通信がサービスエリア内に限定される等の問題点がある。そこで、複数のケーブルテレビ網を相互接続する手法、上り回線帯域の広帯域化、無線によるケーブルテレビ間接続および無線加入者系、流合雑音の混入箇所のリモート検出方法並びにケーブルテレビ網を用いた遠隔医療用テレビ会議システムについて研究開発を行い、当初の目的を達成することができた。
* 設計技術部
** (株)テレビ松本ケーブルビジョン
*** (株)アイネット
**** (株)サーキットデザイン
***** 信州大学医学部医療情報部
ギガビットネットワークを用いた高品位な臨床情報を伝送できる山岳緊急医療支援システムに関する研究開発(第2報)
窪田昭真* 中村正幸** 清水洋** 三浦裕*** 斎藤三郎****
三浦裕*** 斎藤三郎**** 滝沢正臣***** 澤海明人****** 小池幸永*******
電子聴診器の音声を伝送するために、MPEG-2 による方式を用いた結果明瞭な聴診音を伝送することが可能となり、専門医師の所見によって遠隔診療に使用できることが分かった。また、JGN(Japan Gigabit Network)を経由して、東京慈恵会医科大学との通信が可能となり、遠隔診療に寄与することができた。さらに、IPv6 を用いたグローバルなサイトへアクセスが可能となり、IPv6 の基礎的な技術を修得することができた。
* 管理部
** 設計技術部
*** 名古屋市立大学大学院医学研究科
**** 東京慈恵会医科大学DNA医学研究所
2.4GHz帯の電波による映像伝送システムに関する調査研究
清水洋* 中村正幸*
電波法上の免許取得が必要なく誰でも使用でき低価格が期待できる2.4GHz帯無線LAN装置を利用した、消防防災ヘリコプタ等からの映像無線伝送システムの可能性について、機器の研究開発およびシステムの構築を含め調査研究を行った。ヘリコプタへの持ち込み可能な小型のアンテナによる長距離無線LAN装置および映像伝送装置の開発を行い、映像可能伝送距離は10km以上が得られた。また、この装置が発する電波は、ヘリコプタ搭載機器への影響がないことが確認できた。
* 設計技術部
中学生用通学カバンの背負いやすさの評価
長瀬浩明* 北野哲彦* 荒田康廣**
株式会社オカダヤが開発した中学生用の通学カバン(開発品)の背負いやすさを同社製の従来製品(従来品)と比較し評価するために、動作解析手法を用いてカバン背負い時の歩行姿勢とカバンの動揺の違いを分析した。続いて、コンピュータシミュレーションによりカバン背負い時の腰部の関節モーメントを算出し、これらのデータをもとに開発品と従来品の背負いやすさを比較検討した。その結果、開発品は従来品に比べて身体への密着度が高いことを確認し、背負った時の腰部の負担をある程度軽減する効果があるという結論を得た。
* デザイン部 ** (株)オカダヤ
LDAP による組織情報統合管理に関する研究
−情報管理手段にLDAP を用いたWeb によるファイルサーバ管理ツールの開発−
西田崇*
本稿では、ファイルサーバの管理を容易にし、かつ利用者に質の高いサービスを提供するためにファイルサーバ管理ツールを開発したので報告する。本ツールは、Web グループウェアやDNS 等の他のネットワークサービスと、ファイルサーバのユーザ・グループ情報を統合管理するために、情報の管理手段としてLDAP を用い、また管理を容易にするためにWeb 上で全ての操作を行うことができることを特徴とする。
* ソフト開発部
受注時のコラボレーションツールの開発(第1報)
村石道弘* 清水洋*
プリント配線板の発注者と受注者がインターネットを介して、協調して仕様が検討できるシステムを調査した。また、プリント配線板の仕様を決めるために受発注者間で検討すべき項目を明らかにした。更に市販されている専用のコラボレーションツールや一般のアプリケーションを調査した。コラボレーションツール固有の機能を利用したい場合を除き、専用のコラボレーションツールを使わなくてもコラボレーション可能であることが確認できた。
* 設計技術部
インタラクティブ映像コンテンツ制作の効率化(第2報)
桃井貞美*
インタラクティブな機能を持つ映像コンテンツの応用可能分野を探るため、昨年度は試験用映像の解説を題材としたインタラクティブ映像コンテンツを試作し、問題点を抽出した。その結果、フレームレートの変換に起因すると思われる動作不良が発生することがわかった。今年度は、この問題を解決するため、製作工程の見直しとそれによる動作試験を行い、正常に動作することが確認できた。また、新たに導入した高精細映像処理装置を用いて、高精細映像のMPEG-4 コーデックによるエンコード実験を行い、ビットレートと再生時のフレームスキップ及び画質との関係を明らかにした。
* デザイン部

《ショートノート》

インテリジェントモニタリングシステムの開発
−健康情報提供ポータルサイトの開発−
下平隆*
本稿では、この健康管理システムのうち、インテリジェントモニタリングシステム開発グループにおける分担課題「健康情報提供ポータルサイトの開発」について報告する。
* ソフト開発部
NOテストシステムの開発(第2報)
清水基弘* 大橋俊夫** 清水英孝***
我々は、手掌部の発汗と精神状態の関係として報告されている「精神的ストレスに対する手掌部発汗」に着目し、精神性発汗を指標とした、NOテストシステム(ノーテストシステム)を開発したので報告する。
* ソフト開発部
** 信州大学医学部
*** ソフト開発部(現在、長野県庁情報政策課)
携帯電話のインターフェース利用について
浜淳*
インフラとしてこれだけ普及した携帯電話あるいはPHSを、情報収集用機器としても有効に活用できないかを検討した。また実際に外部制御端末を試作したうえで簡単な通信実験を行い、有効性についても調査したので報告する。
* 生産システム部
高齢者用買い物行動補助具の実用化
長瀬浩明* 平林和彦**
5つの車輪を有する斬新なデザインの同補助具のプロトタイプモデル(最終試作モデル)を完成させた。
* デザイン部
** (株)サン・ブライト
携機構解析モデルによる車椅子のシミュレーション
北野哲彦* 長瀬浩明*
本研究は、傾斜路面に適合した車椅子の開発に際し、機構解析シミュレーションを用いて試作の効率化を図かることを目的とした。
* デザイン部
繊維クレームに関するパーソナルデータベースの開発
平出真一郎*
クレーム解析において対処手段が限定される問題の改善と、解析結果の信頼性向上のため、公表されているクレーム解析データの活用を考えた。
* 繊維木工生活科学部
糊ぬきと絹織物の厚さの関係
沖智明* 塚原美代子* 中谷ケサエ*
たて糸に生繰り生糸(27d)および中国産生糸(20d)、よこ糸に生繰り生糸および中国産生糸をそれぞれ3種類の撚りを変えた糸を用意して試織した。そして、糊ぬき前後の布の厚さを測定して、糊ぬきによる布の厚さの変化を検討した。
* 繊維木工生活科学部
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