長野県情報技術試験場研究報告 No.18 2002

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《報文》

《ショートノート》


抄録

《報文》

無線障害に対する機構設計の最適化に関する研究(第3報)
窪田昭真*
電子機器筐体の機構設計において3次元電磁波解析技術を適用し、筐体から放射される電磁雑音を軽減させるような最適設計技術の開発を行った。パーソナルコンピュータのキーボードを構成する各種金属板に注目して、3次元電磁波解析を行ったところ、440mm×160mm の面積を有するplane(キーボード全体を固定する金属プレート)について、EMI に対するシールド効果が認められた。
* 設計技術部
動作特性にもとづく車椅子等の傾斜路面適合化技術に関する研究
長瀬浩明* 北野哲彦* 吉田健二* 浜 淳** 相澤淳平***
車椅子等の使用者(介助者を含む)が片流れ傾斜路面を安全に無理なく、安心して通行できるようにするために、センサ技術を応用した当該機器の制御装置(ハンドリング補助装置)を開発するとともに、万一の事故や転倒に備えた緊急無線通報システムの開発を試みた。平成13年度は片流れ傾斜路面を通行する際の車椅子の挙動とこれを操作する人の身体特性の分析を行うとともに、コンピュータシミュレーション技術を用いて車椅子の運動力学特性の解析を行った。その結果、傾斜路面における車椅子の挙動と上肢の動作特性との関係を確認にすることができた。
* デザイン部 ** 生産システム部 *** ソフト開発部
植物染料の抗菌性に関する研究 −染液濃度と抗菌性の関係−
三村温子* 中島健一**
JIS L 1902法の「繊維製品の抗菌性試験方法」の定性試験方法(ハローテスト)を用い、数種類の植物染料の抗菌特性を追究した。その結果、染液濃度とハローは密接な関係にあり、濃度を高めることにより、より多くの植物染料の抗菌性を確認できた。
* 繊維木工生活科学部
** 独立行政法人農業生物資源研究所
全県的集団結核検診の遠隔診断に必要な放射線画像のネットワーク配信及びセキュリティ技術に関する研究(第2報)
新村正明* 野瀬裕昭** 宮原崇***
村瀬澄夫**** 不破泰* 吉江正樹***** 北澤美幸*****
結核集団検診の効率化を図るために必要となる、液晶ディスプレイを用いた遠隔読影端末、新たなアルゴリズムによる暗号化通信システム及びこれらに対応した医療情報データベースの開発を行った。さらに、平成14年度8月に塩尻市において実施を予定している実証実験に向けて、塩尻市から長野市へ至る実験用広域高速ネットワークの構築を行ったので報告する。
* 信州大学工学部 情報工学科
** 生産システム部
*** ソフト開発部
**** 信州大学医学部付属病院 医療情報部
***** キッセイコムテック株式会社
地域密着型医療・福祉用CATV 通信網の広帯域・広域接続に関する研究開発
−上り回線の伝送異常検出及び流合雑音の選択低減装置の研究開発−
中村正幸* 内川富彦** 山崎英樹*** 中原安則***
ケーブルテレビ網によりデータ伝送を行う場合に問題となる流合雑音の混入箇所のリモート検出方法について提案し、この手法に基づいた電子回路及びソフトウェアの開発を行い、本方式により混入箇所のリモート検出が可能である結果が得られた。
* 設計技術部
** (株)サーキットデザイン
*** (株)アイネット
ギガビットネットワークを用いた高品位な臨床情報を伝送できる山岳緊急医療支援システムに関する研究開発(第1報)
窪田昭真* 中村正幸* 清水洋* 三浦裕** 斎藤三郎*** 滝沢正臣**** 小池幸永*****
電子聴診器の開発において、AD/DA コンバータを用いた通信実験を行い、高品質な音声が伝送可能であることを確認した。ネットワークにおけるATM とIP を変換するためのシステム構築を行い、JGN(Japan Gigabit Network)への接続が可能であることを確認した。次世代のネットワークに対応するため、IPv6 を用いた無線LAN 経由の実験を行い、通信が可能であることを確認した。
* 長野県情報技術試験場設計技術部
** 名古屋市立大学医学部
*** 東京慈恵会医科大学医学部
**** 信州大学医学部付属病院医療情報部
***** 株式会社サーキットデザイン
統計的手法を用いた画像の高解像度化に関する研究
武久泰夫*
本論文では、統計的手法に基づく画像の解像度変換について提案する。提案手法では、従来法と同じく、ベイズMAP 推定と非線形最適化法を用いて高解像度画像を得ているが、画像をブロック分割して解像度変換を行うことにより、従来法では計算機の能力を超えてしまうような大きなサイズの画像にも対応できるようになった。また、画像の確率モデルに、エッジの存在確率を高く設定した関数を導入することで、先鋭なエッジを持った高解像度画像を得ることができた。
* 設計技術部
大規模小売店舗に適応した高齢者用買い物行動補助具の開発
長瀬浩明* 北野哲彦* 吉田健二* 目黒秀明* 桃井貞美* 相澤淳平** 清水 洋***
広大な売り場面積と駐車場を完備した大規模小売店(大型店)の郊外進出が増加する中で、歩行機能が低下した高齢者らが大型店において安全かつ快適に買い物が楽しめるように、店舗内外の移動を補助し買い物における一連の動作をサポートする高齢者用買い物行動補助具の研究開発を行った。そして、試作した同補助具のワーキングモデルの操作性を客観的に評価するために動作分析手法を応用して歩行実験を行った結果、同モデルの方が市販の歩行補助具よりも扱いやすく、また歩行安定性においても概ね優れていることを実証することができた。
* デザイン部
** ソフト開発部
*** 設計技術部
Web による業務管理システムの開発
相澤淳平* 新村正明** 西田崇*
生産用部材の在庫状況や生産実績を管理し、それらの情報を取引先企業に対して公開するためのWeb・データベースサーバからなるシステムを構築した。本システムにより、従来問い合わせの都度手作業で行っていた確認・集計・FAX 送信等の作業が不要となり、取引先に対しては、Web を通して最新の在庫状況を任意のタイミングで提供することが可能になった。サーバOS にはFreeBSD を使用し、Web アプリケーションはPHP により作成した。
* ソフト開発部
** 信州大学工学部
インターネットによる遠隔操作に関する研究(第2報)
村石道弘* 清水洋*
前報で、NetMeeting やVNC を利用することで、インターネット通じて遠隔地のコンピュータを操作することが可能であり、技術指導に利用できることを確認した。本報では遠隔地からデータ変換できるデータ変換サーバーを構築した。利用できるデータ変換は、RS-274DとRS-274X相互の変換とDXF のR13,R12へのリビジョンダウンの4種である。
* 設計技術部
インタラクティブ映像コンテンツ制作の効率化
桃井貞美*
インタラクティブな機能を持つ映像コンテンツの応用可能分野を探るため、現在の汎用的なフォーマットについて、機能の種類や互換性を調査し、試験用映像の解説を題材としたコンテンツを試作し、問題点を抽出した。また、映像制作の工程の中で最も時間とコストの掛かるレンダリング工程を効率化する方法として最も効果的と考えられるネットワークレンダリングについて、様々な条件下で評価実験を行い、計算の負荷状況に応じた効率の高いマシン構成などの知見が得られた。また、ある条件の下ではネットワークレンダリングにより、むしろマイナス効果となり得ることが分かった。
* デザイン部
買い物行動補助具の運動解析 −機構解析シミュレーション事例−
北野哲彦* 長瀬浩明*
買い物行動補助具の開発において機構解析シミュレーションによる評価を行った。その結果、折りたたみ機構について試作品を実際に製作する前にその特性を評価することができた。また、製品安全協会の安定性の規格に適合していることも分かった。さらに、操作性についても、市販の歩行補助具との比較において概ね操作性が優れていることを実証した。
* デザイン部
絹フィブロインフィルムの化学改質に関する研究(第2報)
平出真一郎*
エポキシ樹脂で化学改質した絹フィブロインフィルムの水中での生分解性を調べた。化学改質絹フィブロインフィルムは未改質絹フィブロインフィルムに比較してフィルムが生分解されるまでに時間がかかるものの、化学改質により生分解性が失われることはなかった。
* 繊維木工生活科学部

《ショートノート》

コミュニケーションツールの開発
浜淳* 新村正明** 井澤裕司** 福岡耕平** 北沢俊二*** 芳川美代子***
小島哲也**** 市川和豊**** 田村英樹****
内部に加速度センサと角度センサを組み込んだ、一般の腕時計と同様な装着方法で腕部に装着するコミュニケーション補助ツールを開発した。
* 生産システム部
** 信州大学工学部
*** 工業試験場
**** 信州大学教育学部
***** マイクロストーン(株)
ハンダ印刷画像検査モジュールの開発
下平隆* 柳沢秀信*
ハンダ印刷検査装置に組み込むことを前提とし、画像処理技術を利用した検査モジュールの開発を行った。
* 生産システム部
Webアプリケーションにおける帳票印刷技術
西田崇*
WebサーバとWebブラウザを用いたWeb型アプリケーションが主流になってきている。本研究では、Webアプリケーションにおける帳票印刷技術について、調査及び研究を行った。
* ソフト開発部
組織情報統合管理のためのLDAPによるUNIXユーザ管理
西田崇*
LDAPはUNIXのユーザ認証や、メールサーバのユーザ管理等に利用される等など、より広範囲に使用されるようになってきている。UNIXのアカウント管理にLDAPを利用する方法について、研究を行った。
* ソフト開発部
CATV用ギガビットデータ伝送システムの開発
清水洋*
地域に密着し普及率の高いCATV網の特徴を生かし、高速な大容量データの送受信・中継が可能となるシステムの開発を目的として、高速ネットワーク伝送装置を構築した。
* 設計技術部
3次元CG形状と実写映像の透視図合成表示システムの構築と活用
目黒秀明*
市販のマッチムーブシステムを導入して既設の3次元CGシステムと映像編集システムを組み合わせることにより、実写映像とCADやCGによる映像を同期して、透視合成刷するシステムを構築した。
* デザイン部
絹糸への酸化チタン利用に関する研究
沖智明* 平出真一郎* 塚原美代子* 中谷ケサエ*
バインダーを使用することなく酸化チタンへの絹糸への結合可能性について検討した。また、酸化チタンによる絹糸への影響を耐光堅牢度、引張強度、伸度で検討した。
* 繊維木工生活科学部
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